PINA hime





ピナ姫
1998.6.25産まれ 2005.8.13永眠

名前の由来はその綺麗なブルーに似合う名前を・・・と色々調べ、ロシのブルーがすみれ色をイメージさせるので、スミレ科の綺麗な花の学術名「アルピナ・・・・・・・・」(長くて覚えてない)から略して『ピナ』に命名。
んが、それだけでは何か物足りなかった私。原産国の言語好きはこの頃から始まっていたようで、ロシア語で青と言う意味の『スイーニー』を付けて、絶対呼ぶことは無いが、正式名称は『アルピナ・スイーニー』と。
結局我が子となってから正式名称で呼んだことは一度も無い。付けた意味・・・なし(汗)
でも、「すみれ色の青」という響きはとっても気に入っていました。
姫はまだあたしが一人暮らしだった頃、び〜たんの妹として我が家に来ました。
産まれながらに臆病で神経質だった姫は大雑把で野放図なび〜たんがあまり好きではなく、また、この頃すでにスパルタンだったあたしがこれまた余り好きではなく。。。少々かわいそうな一人暮らし時代だったなぁ〜と今になって思います。
賢くて利口なび〜たんにはどう頑張ってもかなわないおバカさんでしたが、あたしの愛情を独り占めしていたび〜たんにいつも遠慮していたような気がします。
実家に移住したときに、あたし以外には懐かないび〜たんを見て、これはイケル!と思ったのか、愛を求めてばあばに乗り換え。一生懸命自分をアピールしてばあばをしっかり虜にしました。苦労の甲斐あって、一族引越しの際にはめでたく実家に居残りを果たし、姫生活をスタート。
実家での生活は姫の思い描いたそのものだったような?
毎日ばあば・じいじを従えて思う存分自由にノビノビと暮らしていたようです。日々の日課はばあばの昼寝の添い寝(姫のお昼寝にばあばが付き合うとも言う)とじいじにお帰りの催促(帰ってまずは姫におやつをあげる習慣だったらしい)
眠くなればばあばにベッドへ行こうと呼びにきて、おやつが食べたくなるとかわいい声で鳴き、水が飲みたければ洗面台で要求し、遊びたくなればおもちゃを投げて催促し、朝ごはんの時間になれば枕元で起こしにかかる。
とっても表現の豊かな子でした。
姫はその短い生涯の半分以上を実家で過ごしました。一人っ子で思う存分可愛がられて生活できた姫は幸せだったと思います。



体調を崩したと連絡が来たのは8月の初め頃。「夏バテっぽいんだけど・・・」との電話に涼しくなるような処置と食べなくなってきているとの話だったので味の濃いフードに変えるよう指示しました。2〜3日様子を見て良くならなければ病院へ行くように・・・とも。この時すでにすごく具合が悪かったのだと思います。でも、実際状態を見たわけでもなく、特に変わったことは無かったようだったので、スグに病院に行けとは言いませんでした。

そしてやはり2〜3日後状態が悪くなった姫は入院。
大きな病気をしたことが無かった姫はかかりつけ医院がなく、たまたま行った病院は『ボッタクリ』や『悪徳獣医』で悪い噂の多い病院でした。ものずごく沢山の検査を薦めるのが非常に不信感を抱き、一番疑わしい肺炎の処置だけをしてもらう約束をして、病状の変化がなければ別の検査をしてもらうようにしました。
その間ハークィたちがお世話になっている先生に電話で色々と聞き、転院も考えましたが、ばあばがお見舞いが出来なくなること、肺炎だけならその病院でも処置に不安は無いだろうとのことからそのまま入院させることに。
この時にかかりつけの先生との話からばあばに色々聞いて2〜3週間ほど前にゴキ退治にスプレー殺虫剤を散布したこと。その時に近くに姫がいたかも?と言うことが解りました。
肺炎の原因はこれだったかもしれません。(あくまでも推測で原因は断定できず)
1週間ほどの入院を経て血液検査の数値は殆ど改善が無いものの、レントゲンの状態は良くなってること、呼吸も少々落ち着き食欲も出てきたことから退院となりました。自宅療養で薬を飲ませる苦労はあったものの、電話であれこれ飲ませ方を伝えてなんとか飲ませるように頑張ったようです。そして姫は随分元気になったようでした。

様子を見に行く暇もなく私は旅行に出かけ、旅先で姫の訃報を聞きました。旅行から帰ったらお土産片手に見舞いに行こうと思っていたのに・・・

当日の朝は普通だったそうです。
食後の薬を飲ませ落ち着いているので目を離していたら呼吸がかなり荒くなっているのに気が付き病院へ。
そのまま入院し処置と酸素室なるものに入れられたらしい。状態の変化が無さそうなのでばあばたちは一旦帰宅してよいと言われ帰宅。
夕方?夜?急変との連絡でタクシーを飛ばして病院へ向かうとすでに人工呼吸に切り替えられており復活の見込みは無いとの説明を受けて処置を終えてもらったそうです。

病院の説明によると人工呼吸に切り替える為に挿管したときに肺から血が上がってきたそう。そのことから、朝飲んだ薬を誤飲して薬が肺に回ったのでは?と説明を受けたそうです。かかりつけの先生にその話をしたら誤飲で肺から血は上がって来ないと思うよ。とのことなので、死因についても謎のままです。

私としては死因の特定や病状の把握をしたかったので、剖検したかったのですが、ばあばは今更メスを入れるのは嫌だろうとあえてしませんでした。


最初の電話のときにスグに病院に行けと指示いていたら・・・
怪しい病院に入院させず、かかりつけに入院させておけば・・・
せめて薬の飲ませ方を伝授しに行ってあげれば・・・

後悔は上げればいくらでも出てきます。

でも、一番悔やんで、後悔しているのはばあばでしょう。

もっと早く病院に連れて行っていればこんなことにはならなかったのに・・・
きっとそれをすごく悔いているに違いありません。

だけど、沢山の後悔はあるけれど、姫はきっと望んでこの運命を辿ったのだと思います。

病院なんて犬猫が沢山いてうるさいところには早く行きたくなかったんだろうし、ばあばと離れたところに入院するのも嫌だったのでしょう。毎日無理やり薬を飲まされることにも我慢の限界だったのかもしれません。

姫は望んで逝ったのだと思います。
大好きなばあばとじいじに見送られて満足だったと思います。

だから、自分を責めないで・・・ときっと今頃ばあばに話しかけていることでしょう。


最後の姫の写真は次のページにあります。

お見送りの写真も残しておこうと沢山撮りました。お見送りの流れ・・・なども書いてあります。
リアルな写真もありますので、見たくない方は次のページには行かないでくださいね。


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